神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2019年4月18日 エリアトップへ

横浜市 「心臓リハビリ」普及に着手 市内病院中心に体制構築

社会

公開:2019年4月18日

  • LINE
  • hatena

 運動療法や食事管理などを通して、心疾患や血管疾患の再発を予防する「心臓リハビリテーション」(心リハ)。横浜市は今年度から、市民が身近な病院や施設等で心リハに取り組める体制づくりを進める。

 運動療法や食事管理、生活指導、服薬など様々な側面から取り組まれる心リハ。基本的に医師や理学療法士のもと入院や通院をしながら行うが、日常的に取り組むには地域のスポーツセンターやジムなどの身近な施設で継続していくことが理想とされる。

 心リハは心疾患や血管疾患の再発予防につながるとされるものの、これまで一般に普及が進んでこなかった。横浜市も同様で、心疾患の患者数は市内で年間約5万人と推計されるが、心リハ受診者数はこのうち約500人程度と低い状況だ。

認知拡大ねらう

 市は普及をめざした初年度の取り組みとして、心リハの実績がある市内数カ所の病院を「強化指定病院」に選定。これらを中心に、ほかの病院やスポーツセンター、民間のジムなどと協力体制をつくっていく考え。

 市の意向を受けた強化指定病院は、心リハの認知拡大に向け、これらの施設関係者や市民向けの講座も実施していく。「まずは心リハに関する知識を広く知ってもらうことから始めたい」と市医療局担当者。市は今後5年間で、心リハの受診者数3倍を目標としている。

「継続が重要」

 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院(青葉区)は心リハに関する施設基準を2011年度に取得し活動を行っている。患者は医師らの管理のもと心拍数を計測し、エアロバイクやウォーキングなどを実施=写真。リスクのない範囲で心臓に負荷をかけることが、機能回復に欠かせないという。同院の礒良崇医師は「脈のとり方など、自己管理術も学んでもらう。退院後も適切な運動を継続することが、再発予防になにより重要」と説明する。

 日本心臓リハビリテーション学会(東京都)の大宮一人副理事長は「自治体によるこのような取り組みは珍しく、喜ばしい。普及に成功すれば全国的にも良い影響があるのでは」と話した。

中区・西区版のトップニュース最新6

「横浜BUNTAI」開館

4月1日

「横浜BUNTAI」開館

こけら落としは「ゆず」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月21日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

池辺前館長、音楽祭で新作

MMホール25周年

池辺前館長、音楽祭で新作

長田弘さんの詩から着想 

3月14日

自治会町内会へ入ろう!

いざという時に一番の頼りになる身近な存在、それが「自治会町内会」

http://www.naka-kurenkai.org/entry/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

  • 12月21日0:00更新

中区・西区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook