1周年を迎えたコミュニティスペース「藤棚デパートメント」の代表を務める 永田 賢一郎さん 西区中央在住 35歳
街にかかわり続けたい
○…藤棚商店街の一角に立ち上げた「コミュニティスペース兼仕事場」藤棚デパートメントが4月に1周年を迎えた。ガラス張りで開放感のある50平方メートルほどの室内は、イベントスペースや開業希望者向けのシェアキッチンとして提供。建築家である自身の事務所も構える。手話カフェなど定期開催のイベントや、商店主と協力した講座なども充実してきた。「色々な人が参加したり新しい挑戦ができる土壌が徐々に形になってきている」とこの1年を振り返る。
○…東京出身。模型作りの楽しさから建築の仕事に魅力を感じ、横浜国大で建築を学ぶ。大学院進学を機に、バイトしていた設計事務所が手掛けたクリエイターが集まる野毛山のシェアアパート「ヨコハマアパートメント」に入居。地域に開放された共有スペースが特徴的な物件での経験が「その街に住みながら地域に開いた活動をしていく」という人生の軸になっていった。
○…「設計をするだけでなく、その後も何らかの形で関わり続けたい」と、古い平屋を地域交流の拠点に自身がリノベーション。通称「藤棚のアパートメント」に暮らし、日中いる「デパートメント」にはいつもふらっと商店街の人が来て談義が始まる。今考えているのは夜の商店街の活用。「30〜40代の男性がふらっと立ち寄れる立ち飲みがやりたい」と話す。
○…同じく建築系の仕事をしていた妻とは2年前に結婚。1周年の記念日はデパートメントの開店日。「2人で徹夜でペンキを塗っていました」と笑う。時には妻が作ったお菓子を同所で販売することも。最近ハマっているのは自宅の庭での植物栽培。「変化が年々蓄積されていくのが魅力。自分が手掛ける建物も、年々魅力を増していく感じにしたいですね」
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