神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2019年12月12日 エリアトップへ

IR説明会 市長「丁寧に説明」繰り返す 候補地 中区で市内初開催

政治

公開:2019年12月12日

  • LINE
  • hatena
会場はほぼ満席に=4日
会場はほぼ満席に=4日

 横浜市は、カジノを含むIR(統合型リゾート)の実現に向けた市民説明会を12月4日、中区の開港記念会館で開催した。候補地・山下ふ頭がある中区が最初の開催地となった。400席以上ある会場はほぼ満席。林文子市長が横浜市の厳しい財政見通しやIR誘致による経済効果などを説明した。質疑ではカジノに対する不安の声が多数寄せられ、林市長は「丁寧に説明し理解を得ていく」と繰り返した。

 林市長は今年8月、カジノを含むIRの誘致を表明。最大の理由に年1200億円などの財政貢献をあげた。候補地は47ヘクタールの広大な敷地を持つ山下ふ頭を想定。カジノにはギャンブル依存症や治安悪化などの懸念があるため、市民に理解を得る必要があるとして、来年3月までに全18区で市長自らが登壇する説明会を開催する。一方で住民投票や林市長のリコール実現を掲げるカジノ反対運動も市民や政治団体などを中心に活発化。山下ふ頭を利用する事業者らからなる横浜港運協会も反対の姿勢を示している。

経済効果を期待

 説明会当日は、林市長をはじめ小林一美副市長らが登壇。林市長は2019年をピークに生産年齢人口が減少し経済活力の低下や個人市民税が減少する一方で社会保障費は増加すると説明した。その見通しから「戦略的に考えて、お金を生み出していかないといけない」と語り、カジノを含むIRの有用性を指摘した。またギャンブル依存症などの対策として世界最高水準の規制を導入し、市民誰もが楽しめる世界水準のリゾート施設を実現するとした。

カジノ不安、色濃く

 直接の質疑応答は行われず、入場時に配布された用紙に記入したものを司会者が無作為に選んで読み上げ、市長らが答えた。参加者からはカジノ抜きのIR実現性や依存症対策を問うもの、また候補地の山下ふ頭と住居が近いことから治安悪化を懸念する声や誘致の是非は市民が決めるべきという意見などが寄せられた。閉会間際には、参加者から市の一方的な説明ではなく「対話」を求める声が上がり、司会者が制止する場面もあった。

 中区在住の70代男性は「少しは理解が深まったのでは」と説明会を評価。中区在勤の30代男性は、IR誘致に理解を示しつつも「負の側面についてごまかしがあると感じた。対策に具体性がない」と不満をもらしていた。説明会や質問の内容は後日、市のウェブサイトで紹介される予定だ。

 閉会後、報道陣から参加者の理解度について問われた林市長は「ご理解を得たという判断ではなく、静かに聞いていただいたことには感謝したい」と話していた。

 説明会は市内在住・在勤・在学者が対象。西区は12月14日(受付終了)。中区は定員437人に951人が応募、当日376人が参加した。

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

3団統合し新体制に

中消防団

3団統合し新体制に

大規模災害への備え強化

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

50年後 中・西区は増

横浜市人口推計

50年後 中・西区は増

南区は2万9千人減

4月11日

文化の発展担い60周年

横浜市民ギャラリー

文化の発展担い60周年

アートを親しむ場に

4月11日

連携で火災被害最小限に

南区の小中学生

連携で火災被害最小限に

冷静対応、消防署が感謝状

4月4日

「今昔かるた」が完成

西区

「今昔かるた」が完成

歴史や魅力の発信へ

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook