神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2020年2月27日 エリアトップへ

ひきこもり対策 中高年層支援に着手 市、「8050問題」踏まえ

社会

公開:2020年2月27日

  • LINE
  • hatena
初めてひきこもりの状態になった年齢(内閣府)
初めてひきこもりの状態になった年齢(内閣府)

 横浜市は新年度から、40歳以上のひきこもり状態にある人への支援に着手する。有識者や当事者団体などから意見を聞きながら調査・研究を進め、いわゆる「8050問題」への対策を進めていく。

 ひきこもりとは、ほとんど家から出ない状態が6カ月以上続き、かつ、疾病、介護、育児等をその理由としない人を指す。これまでは若年層の問題と見られてきたが、内閣府が2018年に40〜64歳を対象に行った調査によると「初めてひきこもりの状態になった年齢」で40歳以上が50%を超えるなど、近年では中高年層も対象となることが顕在化。また、市が同年に公表した調査ではひきこもり状態にある40〜64歳は市内で約1万2千人と推計されている。

 現状で市内の中高年層の相談は、おおむね15〜39歳の青少年や家族が抱える問題に対応する「青少年相談センター」=南区=や各区役所窓口などで受付。同センターは厚生労働省が設置する「ひきこもり地域支援センター」も兼ね、ひきこもり相談は年齢問わず受け入れ、当事者はもちろん、親や親族などからの相談にも対応している。

 しかし、一般には中高年層も対象としている認識が薄く、うまく活用されていないのが現状。市健康福祉局の担当者は「窓口として分かりづらいようで、中高年層も対象としていると十分に認知されてない」と話す。

 80代の親がひきこもり状態にある50代の子どもを支える「8050問題」も広がる中、市は新年度の予算案で同問題対策で初めて予算を計上。新たな窓口の開設を目指すほか、有識者や当事者団体、家族会などの意見を聞き、必要な支援について調査・研究を進める方針だ。

 同局担当者は「高齢の親が子どもを心配する声もあり、家族含めて安心できるように支える体制を作っていきたい」とし、21年度には相談事業などの全市展開を目指していくという。

 年齢を問わずひきこもりの当事者や家族を支援する「横浜ばらの会」の滝口陽子会長は「ご家族も高齢になると、さまざまな窓口に回されて諦めてしまうこともある。明確な相談場所があるとありがたい」と話した。

中区・西区版のローカルニュース最新6

省エネ家電でエコ促進

市事業6月開始

省エネ家電でエコ促進

エアコン商戦に期待

3月28日

産官学で詐欺被害を防止

産官学で詐欺被害を防止

ネットの危険 動画に

3月28日

ボトルキャップを寄付

ウエインズ

ボトルキャップを寄付

365人分のワクチンに

3月28日

被災地支援に一役

県空調衛生工業会

被災地支援に一役

事業団通じ、50万円寄付

3月28日

4月から「中区・西区版」は「中区・西区・南区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「中区・西区版」は「中区・西区・南区版」となります

3月28日

80周年記念事業で地域のつながりを

自治会町内会へ入ろう!

いざという時に一番の頼りになる身近な存在、それが「自治会町内会」

http://www.naka-kurenkai.org/entry/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

  • 12月21日0:00更新

中区・西区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook