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石川町の絵本カフェ 役割果たし 区切り 街の活性化に貢献

社会

掲載号:2020年2月27日号

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「今後は関内に拠点を移してアーティストや若者支援を続けていきたい」と今井さん
「今後は関内に拠点を移してアーティストや若者支援を続けていきたい」と今井さん

 中区石川町の絵本カフェ「ひらがな商店街アートスペース『と』」が3月31日で閉店することがわかった。地域の交流拠点としてオープンしてから8年。人と人、人と街などをつなげながら一つの商店街の復活にも関わっていた。

 「ひらがな商店街アートスペース『と』」は、横浜でアーティストや青少年支援を行う今井嘉江さん(69)=西区在住=が地元建築家らと実家をリノベーションし、2012年4月にオープン。駄菓子屋を営んでいた実家に想いを馳せ「子どもや街の人たちを側で見守り続けた駄菓子屋のような存在になれば」と地域交流を目的に作られた。開店後は今井さんが趣味で集めた雑貨や絵本を並べたお洒落な店内が評判に。当時流行り出したリノベーション店舗だったこともあり、度々メディアに取り上げられて話題になっていた。

 同店の閉店を惜しむ声は多いが、当初の考え通り8年間を一つの区切りにすることを決めた。

よみがえる商店街

 店舗名に「ひらがな商店街」と付けたものの、オープン当初このエリアは静かな住宅地で商店街としての機能は完全に失われていたという。「ひらがな商店街なんてとっくの昔になくなってるよ」。そんな吐き捨てられるように言われた言葉の裏に「地域の人たちの寂しさを感じた」と今井さん。生まれ育ったこの商店街を再び活気づけようと仲間と企画し、地域の人たちから聞いた街の歴史や思い出話を店内に展示した。

 この企画をきっかけに地元の職人やアーティストが講師になったイベントが行われ、次第に人が集まる場所に。調べると、既に抹消されていると思っていたひらがな商店街の名前が横浜市の商店街リストに残っていることも分かった。

 絵本カフェの開店から3年後、同通りでは若手飲食店経営者らが「裏フェス」を企画し、約4千人が来場。今ではリノベーション店舗や宿泊施設が立ち並び、新たな商店街が構築されている。

つなぐ場に

 自分の店や教室を持ちたい若者の夢を叶えるチャレンジの場、不登校の青少年支援のための朝ごはん食堂、大学生による学習支援や相談窓口など―。「人と人、人と街など接続詞の『と』のように様々なものをつなげられたら」と語ったオープン時の願いは商店街の復活だけでなく様々な形で実現された。「お店はなくなるけれど、かつての駄菓子屋がそうだったように仲間との思い出が残れば」と今井さん。

 現在同店ゆかりのアーティストらによるイベントが3月8日まで開催されている(3月5日・7日の体験イベントは、要予約)。その他閉店までの営業は毎週土曜午後3時〜5時の学習支援「つきしみの学校」、3月30日、31日は終日オープン予定。(問)【電話】045・263・6489

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