東小学校5年2組の児童たちが、このほど、街の美化を啓発するポスターを完成させた。2月27日には、大岡川沿いの黄金町交番前で寄贈式が行われ、児童から地域住民にポスターが手渡された。今後、町内掲示板や桟橋などに掲示される。
桟橋や町内に掲示
制作されたポスターは、「もしもあなたの前にゴミがあったらどうする?」と「まちの笑顔を守りたい」というメッセージが記された2種類。サイズはA2とA3で、全体の半分に一枚の写真が配置されたシンプルで目につきやすいデザインとなっている。大きいサイズのA2が10枚、A3サイズは30枚印刷された。今後、大岡川沿いの横浜日ノ出桟橋と桜桟橋をはじめ、日ノ出町と黄金町の町内会掲示板などに掲示される予定だ。
地元出身の教諭熱意かたちに
ポスター制作のきっかけは昨年7月。東小5年2組の担任である平山洋輔教諭から、街の美化に資する学習の場を持ちたいと、アートによるまちづくりを主軸に活動するNPO法人・黄金町エリアマネジメントセンターに相談が寄せられた。
同クラスでは地元町内会役員から話を聞くなどして地域の課題を把握。それを踏まえて街の美化を啓発するポスターづくりに取り組むことになった。デザインするにあたっては、エリアマネジメントセンターが協力。29人の児童が6班に分かれ、それぞれキャッチコピーを考案し、そのアイデアをもとに議論を重ねることで今回の2種類が完成した。
デザインの指導を行った同センター職員の神田美樹さんは「どうすればメッセージが伝わるのか、子どもたちは事前によく考えていて、驚きました」と熱心な姿勢を評価する。
自身も東小出身の平山教諭は「子どもたちにとって日ノ出町や黄金町もふるさと。地元に愛着を持ってほしい」とこの取り組みの意義を説明する。また児童たちの一方通行の思いだけでなく、住民の意見を把握し、取り組みに反映することが地域と連携する上で重要だと指摘していた。
ごみ拾いで治安改善
2月27日の寄贈式であいさつした初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会の伊藤哲夫会長は「街が汚いと治安も悪くなる。街に愛着をもってきれいにしていくことはとても大切」と話した。
寄贈式の後には、定例の防犯パトロールとごみ拾いが行われ、地域住民約40人と児童29人が京浜急行線の高架下を中心に地域を巡った。参加していた日ノ出町町内会の小串文俊会長は、今回のような連携について「子どもたちが地元に関心をもらうことはいいこと」と歓迎していた。児童の一人、横溝貴良さんは「ここの地域だけでなく、横浜全体の町が治安よく、きれいに住みよい町になれば」と期待を示した。
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