音楽や語学、美術、スポーツなど、それぞれの分野の知識や技能を持つボランティアの人材バンク「街の先生」。中区役所は、その街の先生を紹介する冊子の2020年度版を4月1日に発行した。個人・団体の延べ101件の登録がある。中区では、講師を探している地域や団体などの活用を期待する。また、新たに登録者を動画で紹介する取り組みも5月ごろから始める予定だ。
冊子の内容は中区役所のホームページでも公開されている。
「なかく街の先生ガイド」はA4サイズで104ページ。1ページごとに1団体(個人)が紹介され、指導(活動)分野や具体的な内容、また「気軽に楽しむ」「上級者向け」「レベル問わず」など対象者の程度や年代、講師の活動歴、必要な費用などが明記されている。同じページには、プログラムの一例として、美術・工芸の分野であれば制作した作品を、音楽・演劇であれば、演奏可能な曲目などがイメージ写真とともに紹介されている。
同ガイドは2年ごとに改定。登録件数は前回の18年度版より25増の101件となっている。区内の地区センターなど区民利用施設すべてで閲覧可能。区役所別館1階のなか区民活動センターでは無料配布も。
知見活かす人材バンク
仕事や趣味で培った経験・知識・技術を、地域のさまざまな活動に役立てるためのボランティア人材バンクの仕組みは、全18区にある。市が1994年に始めたもので、「街の先生」「助っ人隊」など区によって呼び名は異なる。分類も区によってそれぞれで、中区は「音楽・演劇」「文学・歴史」「語学・国際交流」「美術・工芸」「スポーツ・ダンス」「実用・娯楽」「福祉・健康」の7分野。
紹介動画も
中区では、最新版を作成するにあたりユニバーサルフォントを採用し、読みやすさを重視した。紙上だけでは伝わりにくいとして、登録者の紹介動画も企画。同センターの富島純子さんは「まずは20団体程度を紹介できたら」と話す。4月下旬に撮影し、5月から逐次、公開していきたいとしている。
新型コロナウイルスの影響で区民利用施設休館中のため、ガイド入手や閲覧、また講師依頼については同センター【電話】045・224・8138。
|
<PR>
中区・西区・南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|