中区で2つの商店会がこのほど本格的に活動を始めた。新山下1丁目から3丁目までの「新山下商栄会」と、本牧エリアを中心とした「本牧三渓園ストリート笑栄会」。新型コロナウイルスの影響を乗り越えながらも、区内で2年ぶりに新たな商店会が誕生した。
新山下に活気を
新山下商栄会は1957年設立。直近の約7年は活動がほとんどなく、現在ではシャッター街と化していた。そんな状況を打破しようと新山下で生まれ育ち、同地域で飲食店を経営する小林浩さんが立ち上がった。新たに商店会を発足させることも考えたというが、前会長から歴史を聞くうちに「引き継いでいかなくては」との思いが芽生え、4代目の会長に就任。同会を引き継いだ。復活に伴い桜木町高架下の壁画などで知られるロコ・サトシさんにシンボルマークの作成を依頼。加盟店舗の店先に貼り、PRに一役買っている。
現在は12店舗が加盟。「次世代につながる商店街に」をテーマに、新店誘致などに向けて活動している。また副会長を務める秋山敏さんのアイデアから「しんやま音頭」というテーマソングを生み出した。小林さんは「まずは会としての土台を固めつつ、コロナの収束後のイベントを考えて、活気ある新山下にしていきたい」と話す。
明かり絶やさずに
本牧三渓園ストリート笑栄会は本牧地域をメインに、23店舗が所属。同地域で活動する「本牧三渓園通り商栄会」の解散が数年前に決定し、約50
本ある街路灯の維持管理が難しいとの見通しに。通りが暗くなることで犯罪の増加なども考えられることから、拠点を移すことも考える商店が出てくる事態となった。
そこで同地域で酒販店を営む岩波光一さんが、まずは防犯を目的に本牧三渓園ストリート笑栄会を立ち上げ、街路灯の管理などを引き継ぐ予定となった。岩波さんが会長となり、副会長の秋吉教生さん、会計の大渕健さんら、役員3人が先頭に立って昔のにぎやかな商店街を目指す。楽しく明るくをモットーに商栄会に”笑”を用いた。
同会の特徴としては、近くに三渓園が位置すること。同園までの道沿いに設置されている街路灯を、桜をイメージしたピンクに塗り替えたり、同園との連携なども構想中。来訪者も楽しめる取組の一方、地域住民に向けた月1回のイベントではマグロの解体ショーなどを企画している。岩波さんは「やりたいことはたくさん出てくるんです。本牧を盛り上げられるよう、実行していけたら」と意気込んだ。
現在中区商店街連合会には33の商店会が加盟。商店会が新たに誕生したのは2年ぶりとなった。
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