横浜市の最高顕彰である横浜文化賞の受賞者がこのほど、発表された。受賞者は5人。そのうち西・中区に活動拠点を持つなどゆかりのある4人が(文化・芸術部門/3人、社会貢献・スポーツ部門/1人)が選ばれた。
横浜文化賞は、横浜の文化の発展に尽力し、その功績が顕著な人を顕彰する市の名誉ある賞。今年で69回目。11月18日には横浜みなとみらいホールで贈呈式を開く。
今年度は5人が選ばれ西区・中区では、横浜美術館=西区みなとみらい=の館長を務めた逢坂恵理子氏、馬車道に磁器研究所を構える陶芸家・前田正博氏、横浜市役所新市庁舎のデザイン監修を務めた建築家・槇文彦氏、(公財)横浜市スポーツ協会=中区尾上町=の会長を務める山口宏氏が受賞した。
逢坂氏は、11年間横浜美術館の館長を務め、企画展や市民の文化芸術活動の振興と醸成に尽力。国際芸術祭横浜トリエンナーレにも4度にわたり企画運営に携わった。「受賞はまったく予想していなかった。私個人にいただけるとはとてもありがたいです」と話す。
現代工芸界をリードする陶芸家・前田氏は、磁器の素地に色彩豊かな絵付を施す作品が華やかで繊細かつ重厚感があるなど国内外から高い評価を受ける。また、親子向けの陶芸体験など社会貢献活動にも尽力する。
日本を代表する建築家で日本建築学会賞や紫綬褒章など数々の賞を受賞する槇氏。横浜市役所新庁舎の船と灯台をイメージした外観など、横浜の歴史・文化を活かした近代的なまちづくりに貢献。市内でも多くの公共建築物の設計に携わる。
山口氏は、市スポーツ協会をはじめ、多数の市内体育団体の会長などを歴任し振興・発展に寄与。全国で最も古い野球団体である横浜野球協会の会長を務めるなど市のアマチュア野球界にとって欠かせない存在だ。「栄誉ある賞を賜り、誠にありがたく光栄。本受賞を契機に更に精進する所存です」と述べた。
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