約1600人の会員で構成される横浜市歯科医師会の会長を務める 杉山 紀子さん 栄区在住 65歳
○…同会では各種健診や休日夜間診療、訪問診療や障がい者診療などの医療サービスを市と連携しながら実施。近年ではフェイスブックなどSNSや動画配信を活用し、歯の健康に関する啓発活動にも積極的に取り組む。コロナ禍では「手洗いうがい、丁寧な歯磨きなどの基本を日々行うこと。定期健診も大切です。何かあれば自己判断せず、かかりつけ医に相談して欲しい」と語る。
○…父が栄区で「杉山歯科医院」を開業。「自宅のドア1枚隔てた場所が診療所で、毎日患者さんから『おかえり』って声をかけてもらっていました」。そんな環境で育ち、歯科医師として誇りを持っていた父の背中を見て自然と同じ道を志す。しかし、大学院在学中に父が急逝。「父の仕事に穴をあけたくない」と迷うことなく継いだ。「当時患者さんはこんな若い子で大丈夫?と思っていたはずですが、その時から今も通って来て下さる方もいるんですよ」と嬉しそうに微笑む。
○…市歯科医師会には診療所を継いだ後、すぐに入会。「父の仲間でもあった先生たちが支えてくれた」と感謝する。以来、診療の傍ら長年会の活動に尽力し、会長職は4期8年目。取材では、いとこである元テニスプレーヤーの杉山愛さんとの思い出や趣味の話もそこそこに「私より会の話を沢山取り上げてね」と終始会のPRに徹する。
○…市と連携して妊婦・乳幼児の歯科口腔ケアを推進するほか、大学生など若者の健診や、障がい者の診療施設拡充に向けて働きかける。誤嚥性肺炎や認知症、術後回復などにも口腔ケアが関係することから「お口の健康が全身の健康につながっている。全ての市民の健康を守るため、関連団体と連携しながら会員一丸となって取り組んでいきたい」と話した。
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