今年度150周年を迎えた山手公園の統括施設長を務める 石井 文雄さん 中区山手町在勤 64歳
洋式公園 150年の自然愛す
○…横浜の居留外国人によって作られた山手公園。同園は日本で初めてテニスがプレーされ、国内で最初にヒマラヤスギが植えられるなど、さまざまな発祥の地として知られる。今年度開園150周年を迎え、それを記念し、桜の名所である同園に2本の桜の木を3月に植樹した。「歴史ある公園で働けていることに、改めて感慨深いものがある」と話す。
○…大学卒業後、30年ほど流通業に従事。6年前に早期退職し、同園を運営する横浜市緑の協会に入る。当初は駐車場の管理などを行っていたが、洋式公園の雰囲気に憧れを持っていたことから山手公園で勤務をするように。今では施設長として施設管理のほか、ハロウィーンやクリスマスなど季節のイベントの企画も行っている。コロナ禍でイベントはほぼ中止となっているが、テニスコートの稼働率が高いなどリフレッシュの場としての役割を果たしている。「自然豊かだからこそ、多くの人の憩いの地となっているのでは。市内では珍しく日本固有の植物も多いんです」と目を輝かせる。
○…千葉県千葉市生まれ。生家の裏が農業試験場だったことから、小さな頃は広大な敷地で走り回っていたという。そんな地元の魅力について「海や山の食べ物がとにかくおいしい」と笑顔。「小さな頃の体験が、自然豊かな山手公園で働くよう導いてくれたのかもしれません」
○…「公園とは金銭的価値には代えがたい自然などを提供するべき場所と考えています」と力強い。一方、開園当初から生育している植物も多く、植え替えなどの新陳代謝を図っていくという。「今後も自然豊かで愛される公園を目指し、日本全国に魅力を発信し続けていきたい」と意気込んだ。
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