山手234番館できょう6月16日から絵画展を開く 池田 明子さん 都筑区在住 62歳
絵をもっと身近なものに
○…豊かな色彩で描かれる季節の花や生き物、人物―。どこかクラシカルな雰囲気が漂うその絵は、個展会場の横浜山手西洋館とマッチする。コロナの影響で約3年ぶり15回目の個展。横浜での初開催に向けて「緑の丘に洋館が並ぶ素敵な場所。多くの方々に訪れてもらえたら」と話す。
○…幼い頃からバービー人形が好き。フリルやレース、刺繍など可愛らしく綺麗でメルヘンなものに心惹かれ「お人形の絵はよく描いた」。洋服や着物、ドレス、装飾品、アンティーク…好きなものの話は尽きず「その”好き”が作品につまっている」。
○…東京都大田区出身。短大卒業後に上場企業に就職したが約1年後、興味のあったデザインの道へ。夜間専門学校に通い始め、都内のデザイン事務所でグラフィックを学んだり、建物の完成図を立体的に再現するパースライターなどの仕事に就いた。27歳の時に結婚し、3人の子どもに恵まれた。子育て中も絵を描き続け、通信制の学校で学び、ある時イラストコンテストで入賞。次第に雑誌の挿絵などイラストの仕事が入ってくるようになり、都内で個展も開くようになった。「続けられたのは家族の理解があったおかげ」と振り返る。
○…コロナ禍でハマった韓流ドラマ。視聴中気になるのは、自宅のシーンで壁に飾ってある絵画。海外は絵が日常に溶け込んでいるが、日本は敷居を高く感じる人が少なくない。「絵は身近なもの。眺めたり飾ったりすると心が少し豊かになるはず」。普及のため3年程前に越してきた都筑区の住まいで絵画教室を開いたり、自身のステップアップも追求。「絵の価値を上げていくことが、お客様への恩返しになると思っている」とほほ笑んだ。
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