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アフターコロナの新たな別れの形 婚礼プロデュース会社が提案

社会

公開:2024年7月5日

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模擬お別れ会の様子
模擬お別れ会の様子

 故人を偲ぶ場としての新たなスタイルを提案する模擬お別れ会「アフター葬 さよならパーティー」が7月1日、西区みなとみらいのレストラン・オリエンタルビーチで行われた。葬儀や終活に携わる関係者ら約50人が集まった。

 会を開いたのは、横浜や東京を中心にウエディングプロデュースを手掛ける(有)リング(菅村佳実代表)=本社・東京都。

 コロナ禍を経て、家族や親族のみで執り行う「家族葬」や「密葬」が増える中、今年4月に同サービスを立ち上げた。ウエディングのプロデュースを行う会社がそのノウハウを生かし、お別れ会を手掛けるのは珍しいという。

 少人数でも利用可能なレストランや船上などカジュアルな空間に生前親しかった人を招き、参加者同士で故人の思い出を語らう場となる。

 火葬後に改めて日程を設定するため、時間をかけて準備が可能。会のコンセプトや当日のプログラムをコーディネーターと打ち合わせ、主催者の思いを反映させた故人らしさのある会が開催できる。

「想い出に残る」パーティーに

 模擬お別れ会の会場には献花台や思い出の品のスペース、お焼香をイメージした「サンドセレモニー」の場が設けられた。黙とうと献杯の後には食事が振る舞われ、生前好きだった曲の生演奏やドキュメントムービーの上映、故人にまつわるエピソードを問題にしたクイズ大会などの演出も行われた。

 約2時間の会を終え、参加者は「葬儀のあり方も変わっていくのでは」「今自分が死んだらこのような会を開いてほしい」などと話した。

 菅村代表は「場所や服装、形式を気にせず、カジュアルに参加できる、新たなお別れ会のスタイルとして広めていきたい」と話した。

生前の思い出の品を並べたブース
生前の思い出の品を並べたブース
思い出の写真をその場で投稿しスクリーンに映し出す「ゲスト参加型」の演出も
思い出の写真をその場で投稿しスクリーンに映し出す「ゲスト参加型」の演出も

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