現在の横浜英和学院=南区蒔田町=の敷地内にあったと伝えられる「幻の城」と呼ばれる蒔田城のジオラマを、城郭復元マイスターの二宮博志さんが製作した。8月11日(日)にはジオラマ作りに挑戦できるワークショップがビエラ蒔田3階で開かれる。
二宮さんと南区庚台在住の木下豊さんは3年前に仲間と城熱(じょうねつ)祭実行委員会を立ち上げ。鶴見区でお城アート展や講演会を行ってきた。今年度は、来年2月の開催を前に、各地でプレイベントを実施する計画だ。
そこで候補に上がったのが蒔田城。城主は足利将軍家の中でも高い家柄を有した吉良氏で、築城年代が不明で発掘調査や歴史資料が少ないことから、「幻の城」と呼ばれている。当初はジオラマでの復元は難しいと思っていた二宮さんだが、現地でベースになる構造は崩れていないと知り「何とか作れるかな」と製作を開始した。現地調査、図面の作成、試作品づくりなどを経て約1カ月かけて完成させた。「城(しろ)ラマ(城のジオラマ)はアートという位置づけ。本当のところは誰にもわからないので、アートを入口に想像や情熱を形にしている」と話す。
11日のワークショップは午前10時から午後4時30分まで。蒔田城跡を散策したのち、二宮さんの指導で城ラマを各自で作る。先着順受付で定員は20人。参加費は6500円(大人1人で小学生以下1人無料/A4サイズ材料費込み)。二宮さんは「手を動かして作ってみると、分かることが山ほどある」と話す。「蒔田の吉良歴史研究会」を立ち上げた松島旅館の島田紀子さんも企画に協力している。問い合わせは【携帯電話】090・5751・3288(木下さん)。
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