5日に誕生50周年を迎える『伊勢佐木町ブルース』。その歌碑建立に奔走した 林 博さん 中区伊勢佐木町在住 70歳
商店街の話題作りに尽力
○…”ため息”のフレーズが印象的な青江三奈さんの『伊勢佐木町ブルース』が、1月5日で発売50周年を迎える。地元商店街は、伊勢佐木町を全国区に押し上げたこの名曲に感謝し、青江さんが他界した翌2001年にグランドピアノをかたどった歌碑を同4丁目に建立。当時、その一大プロジェクト実現に奔走した中心メンバーだ。
○…「恩返しのつもりでした」と当時を振り返る。商店街で委員会を立ち上げ、行政や警察、石材店との折衝から青江さんの夫で作曲家の花礼二さんとの連絡などを担当。「花さんに許可を得るため電話した時は緊張しました。二つ返事でOKをもらえてね」と昨日のことのように喜ぶ。また全国から募った寄付は470万円にのぼり「本当にありがたかった」。その当時の思いを胸に、昨春から仲間とともに遺品展やコンサートなどの50周年企画を練り上げてきた。「花さんからは、今回も快く遺品提供の許可をいただけた」と感謝する。
○…磯子区八幡橋の出身で5人きょうだいの末っ子。高校2年の時に、父が経営する伊勢佐木町の洋品店・尾張屋に居を移した。横浜緑ケ丘高をへて横浜市大に進学。友人が銀行や証券会社などに就職するなか「満員電車はいや」と関西の樹脂加工会社へ。営業職を8年務め、父からの誘いもあり実家を継いだ。店を幼児・子ども服専門にし、商店街では宣伝委員長を務めるなど汗を流してきた。
○…伊勢佐木町の路上から羽ばたいた人気アーティスト「ゆず」が14年に発表した『夜霧の伊勢佐木町』は、青江さんのブルースを曲名やCDジャケットのモチーフにしたとされ注目を集めた。「若い世代にも知ってもらう機会になれば」と期待する。「いまだに様々なメディアに使われている伊勢佐木町ブルースは私たちとって大きな財産。50周年を機に全国区の街として改めて注目を集めたい」と今回の企画にも熱が入る。
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