ホテルなどに導入が進む客室スマートフォン「handy」。このほど、外国人観光客向けに無料で貸し出す実証実験が横浜・鎌倉・箱根の3エリア、5カ所の観光案内所で2月中旬から実施される。各60台、計300台を設置。3月末まで。県と同スマホを提供する「handy Japan」(勝瀬博則社長)=東京都港区=が1月30日に県庁で協定を締結した。
この取組みは、県内の観光スポットを訪れる外国人観光客に快適な通信環境や観光情報サービスを提供することなどが目的。県内3地区の観光協会(横浜観光コンベンション・ビューロー、鎌倉市観光協会、箱根町観光協会)が協力する。市内では横浜駅・桜木町駅・新横浜駅の3観光案内所が対象となっている。
handyは、国内通話・国際電話・インターネットを無制限で利用(無料)できる。2012年に香港でサービスを開始し、日本では17年7月から。現在、都内の6割のホテルが導入を決めている。今回導入するスマホでは、各観光協会のホームページなどで観光情報を提供する。
動向分析し施策に活用
県は訪日外国人へのサービス向上だけでなく、位置情報(GPS)機能を活用し情報を分析することで、人気の観光スポット等を把握し今後の観光施策にいかしたいとしている。またhandy Japanは、今回の連携をきっかけに自治体へのサービス提供を広めたい意向だ。
記者会見で勝瀬社長は「災害情報なども提供でき、外国人向けの危機管理システムとしても活用できる」と、観光客の安心安全に資する機能も指摘していた。横浜観光コンベンション・ビューローの日詰雄治常務理事は「訪日外国人がどんな場所に訪れているのか情報を把握したい」と期待していた。
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