第29回読書感想画中央コンクール(全国学校図書館協議会・毎日新聞社など主催)の審査結果がこのほど発表され、東小学校2年の松本心(しん)君が描いた作品『ゴミの山を歩くペンギン』が全国で優秀賞に輝いた。
読書感想画中央コンクールは、独自開催の県を除く全国38都道府県の小・中・高校生を対象に、読書の感動を絵で表した作品を募集。読書指導の一環として学校単位で取り組まれている。今回東小では、授業のなかで先生が読み聞かせを行い、2年生全員が同じ課題に取り組んだ。
松本君の作品は学校代表となり、横浜地区では1位にあたる「横浜市長賞」を受賞。その後市の代表として中央審査会に進み、全国68万8672点の応募のなか、小学校低学年の部で最高位の文部科学大臣賞に次ぐ、全国2位の優秀賞の受賞となった。
題材は指定図書の『ペンギンかぞくとおそろしい山』(アリス館)。南極に暮らすペンギンの家族が様々な困難に立ち向かうストーリーで、描いたのはペンギンの親子がゴミの山をのぼって海へ向かう場面だ。「南極では人間が捨てたゴミのせいでペンギンたちが苦しんでいることが分かった」。その事実を知った驚きや可哀想なペンギンの姿を自分の思いを込めて丁寧に描いた点、墨を使って下書きをすることで絵に力強さが出た点などが評価された。
受賞の知らせを受けた瞬間は、「全国でも1位を取りたかった。あと一歩だった」。松本君は喜びよりも悔しい気持ちの方が強かったと語るが、表彰式でもらった記念品を前に笑顔を見せる。
「図工は絵を描くよりも作る方が好き」。1番好きな教科は体育で、リレーの選手に選ばれるほど俊足。愛読書は机の上にずらりと並ぶ『かいけつゾロリ』シリーズ。将来の夢は「ユーチューバー」と、元気いっぱいに答えていた。
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