災害時に各地域で対応にあたる中消防署管内の3消防団(伊勢佐木、加賀町、山手)の定員に対する充足率が、3月1日付で3団ともに100%を達成した。
消火活動や市民への防災指導を担う消防団。市内には合計20団あるが、充足率が100%なのはその半分。中でも中区内の3団は2016年時点で80%(伊勢佐木)など、団員不足が長年の課題となっていた。
これまでは地縁に頼った参加を呼び掛けていたが、12年の70歳定年制導入もあり減少傾向に拍車がかかった。そこで3団では中消防署と共に、地域の企業に協力を呼びかけるよう方針転換。地域貢献を掲げる企業などに団員と署員が事業所を訪問し、協力数を増やしていった。
その結果、16・17年の2年間だけで横浜市認定の消防団協力事業所に区内10事業所・88人が登録。各団とも団員の約4分の1が事業所からとなり、定員数達成の原動力となった。
「団員、署員が意識を変えて取り組んだ結果が実を結んだ」と林久人署長。いち早く100%を達成した加賀町の高畠一義団長は「企業の方たちが入ってくれたことで、地域としても新しい広がりを作ることができた」と話した。
なお西区の西消防団も6年ほど前から充足率100%を継続。3月1日現在で232人が加入している。
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