「柳原良平アートミュージアム」を開設した横浜みなと博物館館長を務める 志澤 政勝さん 西区在勤 65歳
柳原作品の展示に自信
〇…アンクルトリスのデザインなどで知られる故・柳原良平さんの「アートミュージアム」が日本丸前の横浜みなと博物館にオープン。そこの館長として「常設施設の開設は非常にうれしい」と念願達成に喜びを口にした。同博物館の誕生にあたり、尽力した柳原さんとは40年近い付き合いだ。「先生は当館にとっての恩人です」と話す。
〇…「先生の作品は温かく、明るく、幸福感にあふれている」とその魅力を語る。遺族から寄贈された数々の作品の中からイラストレーションや漫画に絵本、油絵など「手がけた作品の全体像がギュッとつまっています」と、展示構成に自信をのぞかせた。
〇…小田原生まれの小田原育ち。都内へは大学で足を運んでいたが、横浜にはほとんど来たことがなかったという。大学生のころ「博物館で働く仕事」である学芸員に魅力を感じ、その道を目指すことに。そして実習場所として身を置いたのが横浜だった。正職員への道は険しく2年の浪人を経て狭き門を突破し、実習で世話になった横浜海洋科学博物館に配属された。その後、現博物館の前身である横浜マリンタイムミュージアムを経てみなと博物館へ。来年30年を迎える同館には開館当初から携わっている。
〇…息抜きは映画観賞。その趣味から派生して映画をはじめ歌や小説で描かれた横浜港にスポットを当てた展覧会なども企画している。館長として心がけていることは「よいイメージの発信」。博物館の価値を上げ集客をはかっていくことが使命だからだ。柳原作品の常設施設ができたことで、さらに弾みをつけたいとする。また柳原さんとの出会いは、自身にとっても仕事の原点。「港と船と横浜のまちを愛した先生の作品をぜひ見てほしい」と想いが入る。
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