4月から中消防署長に就任した 太田 孝さん 中区山吹町在勤 58歳
次代へテイクオフ円滑に
○…3月までは隣接する南区の署長だったが、4年前までは中消防署副署長を務めていた。「消防団の方たちには『お帰りなさい』と言って頂きました」と笑顔を見せる。「中区は横浜の中心地であると同時に、観光地や行政機能が集約されたエリア。曜日や時間、イベントによって区内の様子も変わるので、実態に即した柔軟かつ効率的な消防行政を進めたい」と所信を語る。
○…千葉県生まれ。父の転勤に伴い、3歳から高校生までは東京のあきる野市で過ごした。高校時代はハンドボールに明け暮れ、大学進学を機に横浜へ。実は当時、目指していたのはパイロット。ハンドボール部時代のチームメイトが横浜消防でヘリポートの整備士を務めており「うちを受けてみない?」と誘われたのが入職のきっかけだった。予算編成など総務畑を多く経験したが、指令課時代には阪神淡路大震災を契機に災害情報画像伝送システムの整備を担当。ランドマークタワーへのカメラ設置の調整に尽力した。
○…ヘリパイロットの夢は叶わなかったが、指令課時代にヘリとの無線担当を経験した。新導入するヘリの検査の際には、初フライトに同乗。大阪から高松までを飛んだ。「空港の滑走路でヘリが飛行機と並ぶと、自分が小さくなったようでした。その時はうれしかったですね」と声を弾ませる。
○…中消防署が創立100周年を迎える来年は、自身も60歳の節目の年。消防人生としては”着陸態勢”に入るが「創立100周年でもあるので、先人たちの教訓を過去から未来へ繋ぐ大きな節目にしたい」と次代へのテイクオフを見据える。趣味は妻との年数回の京都旅行。交通機関に頼らず歩いて散策し、夜は酒と料理を堪能するのがベストコースだ。
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