原因不明の漏水により2016年の夏から営業を休止している本牧市民プール=中区本牧元町。建替により22年度の再開をめざす市は5月19日、中区本牧の2カ所で地域住民との「意見交換会」を開催した。参加者からは営業時間の延長や高齢者の健康増進施設併設など、再開に向け期待する意見が寄せられた。市は来年度に事業者公募を予定している。
砂浜の埋立にともない、海水浴場の代替の意味も含め1969年に整備された本牧市民プール。40年以上にわたり市民に親しまれてきたが、2015年11月に漏水が判明。市は翌年6月に調査を行ったものの原因の特定に至らず16年、17年と営業を休止していた。
時を同じく市は設備の老朽化などを踏まえて「横浜プールセンター」=磯子区原町=とともに2つの市民プールの再整備を検討しており、設置の経緯に配慮し15年10月には両プールの存続方針を明確にした。
再整備にあたり市は、民間のノウハウを活用するPFI事業を想定。敷地内に屋外プールと民間施設を整備し、事業者からは一体的な利用の提案を求めるとしている。
5月19日には、利用者の意見を踏まえようと上台集会所=中区本郷町=と大鳥中学校コミュニティハウス=中区本牧原=の2カ所で意見交換会を開催。上台集会所では、参加者から民間委託による利用者負担増への懸念の声も上がった。その一方で、市民割引や補助券の導入、飲食施設の充実やスケート場としての利用など、市民のためのプール再整備に期待する意見が多数寄せられた。埋立前を知る参加者からは「将来的には砂浜に戻すという構想もあってもいい」という意見もあった。
市は、意見概要を後日、ホームページに掲載し、事業者公募の条件として検討していく。
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