みなとみらい線(横浜高速鉄道株式会社)の馬車道駅で6月19日、毒物が散布されたテロを想定して対策訓練が行われた。
これは東京2020五輪・パラリンピックを見据え、テロ発生時の対応力の強化及び危機管理意識の向上、警察・消防など関係機関との連携強化を目的としたもの。2年前にも駅員と加賀町警察署、中消防署が協力して同様の訓練を実施していた。今回はみなと赤十字病院が初めて参加した。
訓練では、警察による毒物の回収や消防が所持している人間と同じ重さであるダミー人形を負傷者に見立て、倒れた人を運び出すことも実施。また、みなと赤十字病院が参加したことにより、負傷者の重症度によって治療の優先順位を決める「トリアージ」も行われた。
終了後、講評が行われ、加賀町署の兼子貴志警備課長は「2次被害の危険性、重大さを認識できた訓練だった」と話した。
馬車道駅の松塚修駅長は「テロの際に負傷者にどれだけ近づいていいのかなど、明確になっていないことがわかった。これから警察・消防と協力して、さらに訓練を積み重ねていきたい」と振り返った。みなと赤十字病院の中山祐介救急部部長は「医療チームは装備も少なく、一番脆弱。今回改めて情報共有と安全確保の大切さを改めて感じた」と訓練での成果を話した。
横浜高速鉄道では、秋口にも地震を想定した訓練を実際の電車を使って実施予定だ。
|
<PR>
中区・西区・南区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|