「優秀庭園賞」を受賞した横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザー 河合 伸志さん 西区みなとみらい在住 49歳
「花の魅力知ってほしい」
○…世界バラ会連合の「優秀庭園賞」を受賞した西区西平沼町の横浜イングリッシュガーデン。その庭園管理を統括する育種家として、細部に気を配る。この賞は、数あるローズガーデンの中でも歴史、教育、景観の各視点で特に優れた庭園に贈られるものだ。「受賞したときは世界的に認められた気がして嬉しかった。この管理のクオリティーをきちんと維持していきたい」と抱負を語った。
○…同園には1800品種を超えるバラが植えられている。「庭園は生きた芸術作品。イングリッシュガーデンはその美しさを感じるとともに、植物園のように多くの種類の植物を楽しむことができると思っている」と魅力について熱く話した。
○…埼玉県出身。園芸が趣味である祖母や母と一緒に植物を育てることが子どものころから好きだった。バラに興味を持ったのは高校生の時。綺麗だと思って見ていた知らない品種のバラが、実は知っている2種のバラを掛け合わせて作られたものだと知り、品種改良の面白さに魅了された。園芸学を大学院で修め、種苗会社で品種改良などに携わってきた。2011年の「国際香りのばら新品種コンクール」では自分が作った『真夜(マヨ)』というバラが金賞など3つの賞に輝いた。「自分の評価と世間の評価が一致しないことが多い中で、自分の自信作が世間にも認められたことが嬉しかった」と少し誇らしげに話した。また、17年には「全国都市緑化よこはまフェア」のアドバイザーとしてイベントを盛り上げた。
○…12年に同園で勤めることが決まった際に千葉県の柏市からみなとみらいに引っ越してきた。「何かあったらすぐに対応できるようにという思いから近くを選んだ。調子が悪い花があるととても不安になる」と花への思いは人一倍だ。
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