藤棚商店街にコミュニティスペース「PureStage」をオープンした 市川 徹さん 鶴見区在住 70歳
藤棚の音楽と映画の拠点に
○…今年1月に監督として藤棚商店街を舞台にした映画を作成。打ち上げの際に、藤棚をもっと盛り上げたいといという話を聞いたことからカラオケを中心としたコミュニティスペースをシネマノヴェチェント=西区中央=の下の階に8月7日、オープンした。「調理師免許を取得して、居酒屋を営む知り合いに2カ月間料理を教わった。今ではその店の味と似たものを出すことができる」と少し誇らしげに話した。
○…鶴見区の出身。西区とのかかわりを聞くと「高校時代の恋人が藤棚のあたりに住んでいて、よく送った帰りに名残惜しくて野毛山動物園の近くで話し込んでいた」と懐かしそうに話す。大学卒業後は14年間テレビ神奈川に勤めた。その後音楽や映画作りのプロデューサーに転職し、間寛平さんを主役に使った「ファンキー・モンキー・ティーチャー」シリーズを制作。3作目で間さんに「従来の監督は予定外の動きをするとすぐ止める。それが嫌だからぜひ監督をやってほしい」と言われ、初めて映画監督を務めた。
○…現在までに地域映画を多く制作してきたが、きっかけは「街を有名にする映画を予算80万円で作ってほしい」と依頼が氷見市から来たこと。横浜から一人6年間富山県に移住し、地元民や行政にも協力してもらって映画「万年筆」を制作。2012年に公開された。この時にまちおこしをするためにはまずまちを知る必要があり、知るためには中に入らなければわからないことを実感した。この経験は今回のオープンの一つのきっかけにもなったという。
○…現在、鶴見区に息子夫婦と一緒に住んでいる。藤棚までは電車とバスを乗り継いで来ているという。「70歳になってもらえた、敬老パスが嬉しくてみんなに自慢している」と楽しそうに話した。
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