8月31日に宮谷小学校で開催される「大相撲宮谷場所」で指導する 山分 喬喜さん(本名:富永 丈喜) 西区浅間町在住 44歳
「相撲ファン増やしたい」
○…毎年、宮谷小学校で開催されている力士との交流会「大相撲宮谷場所」。発起人の楯山親方(元関取・巨砲(おおづつ))の後任として、地域の人々に「ぜひ開催してほしい」と頼まれたことをきっかけに、今年で7回目の指導となる。「毎年のように力士を間近に見ることで興味を持ってもらいたい」と相撲ファンの増加を期待している。
○…愛知県豊橋市出身。名古屋の高校にスカウトされ、相撲部に入部。全国大会出場も果たしたが、高校生から本格的に練習を始めたこともあり、小学生の時から練習している子に比べ、精神、技術、体力など、足りないものが多いと感じたという。「それでもやるからには1番になりたくて練習を重ねた」と当時を振り返る。その後、明治大学からスカウトがあり、入学。大学卒業後、武蔵丸らが所属していた武蔵川部屋に入門した。
○…2000年に関取として認められる、十両に昇進。しこ名は武雄山。「一人前だといわれた気がして、現役時代で最も嬉しい出来事だった」と懐かしそうに語る。逆につらかったことは02年にひざの靭帯を切る怪我を負った時。自分の相撲ができず、悔しい思いをした。しかし、怪我をきっかけに今までの自身の取組方を見直したという。「自分に合ってない練習方法などを改善することができたから怪我の功名だった」と前向きだ。
○…毎朝、東日暮里にある相撲部屋で弟子の稽古を見るために6時に家を発つ。出張も多く、朝食を家族で食べることができるのは年に数回のため、休みの日はなるべく一緒に過ごしている。2人の娘は現在、宮谷小学校に通っており、当然宮谷場所も見るという。「娘たちからしたら父親が前に立っていることは気恥ずかしく感じているかも」と優しく笑った。
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