ラグビーワールドカップの開幕まであと300日あまり。神奈川県と横浜市では大会期間中、日産スタジアムでの試合日や日本代表戦開催日に「ファンゾーン」と呼ばれる試合観戦や飲食ができるイベントスペースを臨港パーク=西区みなとみらい=に設置する。この運営のテストイベントが11月3日に同地で実施された。
ファンゾーンではパブリックビューイングと呼ばれる大画面での試合観戦のほか、試合の前後では歌や踊り等のステージイベント、飲食ブースやラグビー体験、大会スポンサーのブースを楽しめる。県および市では来年の大会期間中、週末を中心に15日程度ファンゾーンを開催する予定。
試合のチケットがなくても楽しめるファンゾーンの盛り上がりは、大会自体の盛り上がりにも関わってくる。英国で行われた2015年大会では国内15カ所にファンゾーンが設置され、合計100万人以上が期間中来場したと言われている。
逆転トライに大きな歓声
今回は本番での安全かつ円滑な運営を目的に、日本代表とニュージーランド代表の試合が行われた11月3日にテストイベントを実施。275インチ(6m31cm×3m64cm)の画面が設置された。試合観戦以外にも、ラグビーのキックを体験できるアトラクションや市内企業による飲食ブース、第1回W杯日本代表主将で開催都市特別サポーターの林敏之さんやタレントの吉木りささんらの応援トークショーが行われた。
試合中継が始まる頃には300人が座れるベンチは埋まり、レジャーシートを敷いて観戦する家族の姿も。ペナルティゴールで先制された日本だったが前半4分、アニセサムエラ選手が相手のキックをチャージして逆転のトライを決めると大歓声と拍手に包まれた。この日は主催者発表で約5千人が訪れた。
市内から訪れた女性は「パブリックビューイングがあるので来ました。もう少し画面が大きいと良いですね」と固唾をのんで試合展開を見守った。横浜市の担当者によると本番では今回の約1・4倍のビジョンを用意するほか、大会スポンサーのブースも増える予定。
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