藤棚商店街にあるコミュニティスペースピュアステージで1月30日、3月下旬に公開予定の映画『カラオケ屋兆治(仮題)』の出演者が集まり、公開本読みが行われた。同映画は元シブがき隊の布川敏和さん(53)が主演を務め、同商店街を舞台としている。
『カラオケ屋兆治』は、同スペースを営む市川徹さんが監督を務める。市川さんは、音楽と映画のプロデューサーとして活動するなかで、1992年に『ファンキー・モンキー・ティーチャー3康平の微笑』で初めて映画監督に。デビュー後は、Vシネマ作品を中心に手掛けた。最近は地方を題材にした映画を製作し、地方の魅力を数多く発信している。昨年8月には、青春の思い出が残る藤棚商店街に身を置こうと同スペースを開業。「藤棚商店街をもっと活性化させたい」と市川監督の思いで映画製作が始まった。
あらすじは、高齢者の認知症にカラオケが予防になると知った元ヤクザの榊原雄三が、藤棚商店街の一角にカラオケ屋を開業。そこに来るかまぼこ屋で元アイドル歌手の夢野すみれと瀬戸物屋の一人娘で売れない演歌歌手の恋路薫の3人で、地上げに来たヤクザに立ち向かうコメディーとなっている。
主演の布川さんは、市川監督が製作したVシネマ作品に出演した縁があり、オファーを快諾。「ロケで全国を回るが、ショッピングモールばかりで、シャッター街をたくさん見た。子どもの頃は、お年玉でおもちゃを買ったり、ジーンズ屋の手伝いをしたり、商店街で育った思い出がある。少しでもお力になれれば」と話す。映画は元ヤクザの榊原雄三役を演じる。
市川監督が音楽プロデューサーだった36年前に、CD製作を機会に出会った横浜出身の原めぐみさんが夢野すみれ役。長年、市川監督の映画製作に参加している竹内晶子さんが恋路薫役で出演し、演出も務める。
活性化に期待
同商店街は大きなアーケードを持ち、毎年「へそ祭り」のパレードで有名。近年は大型商業施設の台頭や後継者不足などで全国の商店街と同様にシャッターを閉める店も出てきた状況だ。藤棚一番街協同組合の米山博之理事長は「商店街を舞台に映画づくりをしてくれるのはとても嬉しい。商店街の魅力を全国に発信することで活性化に繋がれば」と期待を寄せる。
同映画は、3月下旬に横浜シネマノヴェチェントで初上映し、順次全国で公開予定。市川監督は2月中旬まで出演者を募集している。(問)ピュアステージ【電話】045・548・5977
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