市政報告 市予算案は「誤った選択と集中」 日本共産党横浜市会議員団 あらき 由美子
2月2日から2012年度の予算案を審議する議会が始まりました。
保育料値上げが子育て世代直撃
林市長は、予算編成にあたり、財源不足を乗り切るために、これまで以上に「選択と集中」を行っていくと述べました。しかし、市長の言う「選択と集中」の手法は、例えば、こども青少年局では、待機児童を解消するために、5千人近い認可保育所等を作ることに予算を集中しています。ところが、そのために増える保育所運営費を賄うために、保育料を平均8・4%値上げし、保護者にその負担を求めています。東京新聞によれば、30代は他の年代と比較して賃金の目減りが最も大きく、働いても働いても消費に回すゆとりがないことが分析されています。今回の保育料の値上げは、まさに、子育て世代を直撃することになり、このような選択と集中という手法は、間違いだと考えます。
人口減少社会に高速道路必要か
また、道路局予算では、高速横浜環状道路の整備に関連街路を含めて122億円の予算を計上しています。30年前の構想から始まった高速道路は、北線での事業進捗率が新年度の予算を含めても44%で、南線を含めるとさらに落ち込みます。今後、人口減少が進む中で、物流が増える前提で計画された高速道路が必要なのか、改めて検証する必要があります。
一方、幹線道路の整備や地域道路の整備、道路の維持管理などの予算は減額されています。共産党市議団が一昨年に行った市民アンケートで要望の多かった、波打つ歩道や駅周辺のバリアフリー化、自転車交通対策などの道路整備は後退することが明白です。
中学校給食実現を迫る
私は2月24日に予算関連質問を行いました。その中で市民に負担を求める「誤った選択と集中」を改めること、そして、これからの横浜を担っていく子どもたちのために、神奈川県内の自治体で横浜市以外の市町村すべてが実施している「ミルク給食」さえ行おうとしない横浜市の遅れた実態を示し「中学校給食実現に向けての検討に踏み切るべき」と林市長に迫りました。
質問の様子や私が出演した「予算市会の焦点」は横浜市会のホームページからご覧ください。
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