南区内の交通死亡事故ゼロの日が7月31日で連続1000日となった。継続中の記録では県内の警察署単位で5番目の長さで、南署では過去最長。区内では2009年まで、交通事故による死者が毎年出ていたが、関係者の努力もあり、死亡事故を減らしている。記録は8月5日時点で1005日となった。
南区で最後に交通死亡事故が起きたのが09年11月3日。03年、06年はともに7人が亡くなっており、09年までは毎年、2人以上が事故で命を落としていた。しかし、10年に年間で交通事故死者ゼロを達成すると、11年もゼロを継続。今年もそれが続き、7月31日に1000日を迎えた。
南警察署によると、県内54署中、7月31日時点で死亡事故ゼロが最も長く続いているのが横浜水上署の2030日、以下、逗子、田浦、葉山と続き、南署は5番目。上位4署は管轄範囲が小さく、交通量も少ない。それに対し、南署管内は鎌倉街道、平戸桜木道路の2つの大きな幹線道路を抱える。南署の調べでは1日約15万台の車が通行しているという。
関係団体が呼びかけ
事故を減らそうと、警察署だけではなく、南交通安全協会、南交通安全母の会など、関係団体が季節ごとにキャンペーンを多く行ってきた。商店街内や交差点で黄色の法被、帽子姿のメンバーが安全運転を呼び掛ける看板を掲げるなどして、ドライバーに訴えてきた。それ以外にも早朝、小学校の通学路に自主的に立つメンバーもいる。その効果もあってか、今年7月31日まで、区内の事故発生は343件で昨年の同時期に比べて43件減っている。
8月1日には死亡事故ゼロ1000日達成を記念した式典が南署で行われた。浅井定夫署長は「関係団体の方の日ごろの活動の賜物。南区を事故のないまちにしていきたい」とあいさつ。南交通安全協会の置田光男会長は「1000日は長い道のりだったが、警察署、区役所をはじめ、一人ひとりの力添えでここまで来られた。この記録を伸ばしていきたい」と話す。
南署では、区内で二輪車が関係する事故が多いことから、自転車のマナー向上を呼び掛ける活動に力を入れている。
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