南区役所が行った子育てに関するアンケート結果がまとまり、3月下旬に公表された。これによると、地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹」の利用が3年前に比べて4割以上増え、半数近くの人が訪れていることが分かった。ほかにも、配偶者の育児参加希望と現実に差があることも明らかになった。
アンケートは地域での子育て支援策を充実させるために南区役所が昨年7月から10月に行った。4カ月から3歳児までを育てる人で、乳幼児健診の対象者に郵送で行い、848人から回答を得た。
利用したことがある子育て支援施設やサービスでは、地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹」が最も多かった。回答者の46%にあたり、2010年に行った同様の調査に比べ、約13ポイント上昇した。「はぐはぐ」は就学前の子どもと保護者が交流する場。10年時は井土ヶ谷駅そばにあったが、12年に弘明寺商店街内に移動している。
次に多かったのが赤ちゃん学級。地域ケアプラザなどで開かれているもので、前回調査時は学級参加者が調査対象に多く含まれていたため、利用率は減っているが、43%が利用した。
未経験者15%
この結果に南区子ども家庭支援課は「はぐはぐの樹は身近な施設として認知されるようになった」という。一方、どの施設も利用したことがない人が15%おり、「積極的に支援場所をお知らせしたい」と話し、新たにスマートフォンから見られる子育て支援サイトを設ける予定だ。
育児参加、希望と差
配偶者の育児参加に関する質問では「参加してほしい」が「どちらかと言えば」を含めて97%だった。しかし、実際に参加しているかについては「していると思う」は86%にとどまり、育児参加の理想と現実に差があることが分かった。
区は今後、情報提供の強化やはぐはぐの樹と協力した子育て支援活動に取り組む方針。アンケートは各施設で配布している。
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