市立日枝小学校(大内美智子校長)とお三の宮日枝幼稚園(角井瑞園長)が1月29日、初めての合同避難訓練を行った。
大規模災害時の安全確保と迅速な避難を目指して実施したもの。隣接する日枝小と幼稚園は、幼児教育から小学校教育へスムーズに移行することなどを目的に交流・研究などを行う幼保小連携推進地区に指定されており、訓練は推進事業の一環として行われた。
地震のアナウンスでそれぞれ校庭、園庭へと避難した約700人の児童と160人の園児たち。その後は津波の危険を想定し、2階建ての園舎よりも建物が高い小学校の4階屋上へ階段を使って移動した。教職員から「落ち着いてゆっくり上がろう」「手すりにしっかりと掴まって」などの指示が出る中、鼻と口元にハンカチをあてながら真剣な表情で訓練に取り組む園児と児童の姿が見られた。
15分で移動
教職員を含め、約900人が参加した今回の訓練。それぞれの園庭、校庭から屋上までの避難に要した時間は約15分だった。小学5年の男子児童は、「いざという時に幼稚園の子の手を引いて行けるようにしたい」と話し、合同訓練で互いが協力する意識を高めた様子だった。
角井園長は「災害に備えて互いの立場を理解するには、今回のような訓練が大事」と話し、実践的な訓練が子どもの安全につながることを期待した。大内校長は「屋上の出入り口が狭く、大人数が移動すると詰まりやすい。(訓練を)やったことで初めて見えた部分があった」と今後の課題と訓練の成果を述べた。
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