市立蒔田小学校のPTA会長を務める 細谷 裕一さん 蒔田町在住 49歳
優しく熱く子どもと関わる
○…児童と保護者、地域住民らが一緒になって楽しむ学校とPTA主催の「ふれあいみずきバザー」を10月31日に終えた。塗装業経営者の技術を活かし、バザーで使う看板制作を行うなど、会長に就任して3回目のバザーに「最初の2年は役に立てなかった。今年は少しだけ役に立てた」と控え目に笑う。開催前、準備に励む保護者や教諭のやる気のこもった姿を見てきた。「『人のために』という強い気持ちが伝わってきた」と感謝する。
○…蒔田町で生まれ育ち、日枝小学校を卒業。共進中学校では柔道部に所属し、横浜市でベスト8に入ったこともある。「蒔田中の選手が強くてその壁を越えられなかった」と地元のライバル校に苦汁を飲まされ続けたが、当時の蒔田中柔道部員とは、今では飲みに出掛ける仲だという。体を動かすことが好きで、高校、大学ではスキーに夢中になった。青森県の大学では「勉強はやらずにスキー三昧だった」と苦笑する。
○…卒業後は実家に戻り、父が経営する塗装会社の職人になった。「仕事で人に感謝されることが喜びだった」と、創業前は画家だったという父譲りの”美的センス”で建物が作品のように変化する様子を見るのが楽しくて仕方ない。15年前に代表に就任。5年前から横浜南陵ロータリークラブに入るなど、「色々な世界に身を置くことで見え方が変わる」と経営者として幅広い視野を持つことを心がける。
○…子どもは娘3人と小学5年の息子。PTA会長就任の打診を受けた3年前、息子に「『父さんが会長になったら嬉しい?』と聞いたら『嬉しい』と答えてくれた」と決意を固めた瞬間を嬉しそうに振り返る。息抜きは読書で「7作品くらいを並行して読んでいる」という本格派。PTAの活動は、「子どもと関われることが何より。保護者の意見を尊重してやっていきたい」ともう一度決意を固める。
|
|
|
|
|
|