六ツ川大池地区青少年指導員協議会の会長として子どもの健全育成に尽力する 佐藤 正俊さん 六ツ川在住 70歳
子どもの力、もっと地域に
○…地元の青少年指導員から誘いを受け、子どもたちの「居場所づくり」や異世代交流をテーマに活動する指導員を40歳で始めた。12年前から六ツ川大池地区青指の会長を務める。1月16日には、親子交流企画として5年目を迎えた鉄道玩具「プラレール」で遊ぶイベントを開催した。「青指のOBも手伝いに来てくれた。いつも子どもの笑顔に元気をもらっている」と親子と祖父母3世代が集まった企画の成功を喜ぶ。
○…指導員を務めて間もなく、地域で開かれる催しに参加する子どもが少ないことを感じた。南区青指が主催し、小中学生が夢などについて書いた作文を発表する「ボイス・オブ・ユース」で司会進行などを小中学生が担当している姿を見て、子どもが自主的に地域に入り込む体制を六ツ川大池地区でも整えようと考えた。約20年前、同地区青指が中心となり、六ツ川中学校の生徒らと意見交換する「地区別生徒会」を設立。その後は約100人の生徒が役員として運営に関わり、「健民祭」や「歩こう大会」などの地元の大きな行事で活躍するようになる。「今では中学生なくして地域の行事はできない」と嬉しそうに語る。
○…岩手県で7人兄弟の末っ子として育つ。高校卒業後に電子工学の専門学校に進学。金融端末や交通システム機器などを取り扱う会社に就職し、利用者の要望を聞いて製品の改善を行う業務などを担当した。「人を動かして仕事をするには各々を知ることが大事。青指の活動で学んだことが仕事に活かされていると思う」という。
○…20代後半から40年以上六ツ川で暮らす。昨秋には妻と一緒に山形県の紅葉を見に出かけ、正月は熱海で温泉を楽しむなど仲が良い。「普段は家を空けてばかりだから」と照れくさそうに笑う。青指の活動は3月で定年。「南区は取り組みが活発。子どもたちの力を活かした活動を続けたい」と希望を込める。
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