少年サッカー「みずきスポーツクラブ」代表・監督で3月5日に体験会を行う 坂本 由紀夫さん 蒔田町在住 62歳
育ててくれた蒔田に恩返し
○…昨年、区内5チームが加盟する南区サッカー協会が主催した子ども向けの体験企画が反響を呼んだことから、「サッカーに親しんでもらう機会を増やしたい」と今度はチーム単位で実施することにした。近年、ボール遊びができない公園などが増えたことで「サッカーに限らず、スポーツをする子どもが減っている」と心配そうに語り、競技を通して育ててくれた地域を盛り上げたいと意気込む。
○…南区出身で「何となく面白そうだったから」と蒔田中でサッカー部に入った。高校時代はディフェンダーとして1年からレギュラーに定着。「今と違ってマイナーなスポーツだった。経験者が少なくてレギュラーになれた」と謙遜する。父が経営した自動車修理工場で働き、しばらく競技から離れていたが、30代後半に蒔田で草サッカーを再開。それを見た3人の息子が磯子区の少年クラブに入り、自らはコーチを15年間務めた。「できるだけ会話をして選手が自分の思っていることを言えるような環境にしたい」と心を通わせた指導を目指している。
○…息子3人も蒔田小・中学校出身。PTAやサッカー部の外部指導員などの活動を通じて子どもと触れ合う機会が増えると、中学校につながるチームを蒔田に作りたいと感じた。「地域に小学生のクラブがなかったからか、部活動で経験者が少なかった。蒔田が盛り上がるようになれば」。生まれ育った地域への恩返しを胸に、5年前に「みずきSC」を立ち上げた。
○…妻と2人で蒔田町に暮らす。蒔田小の児童が放課後に利用する「放課後キッズクラブ」では評議員を務めるなど、子どもと関わる活動は多岐に渡る。3月5日は、午前にキッズクラブの児童が対象のサッカースクールを、午後は体験会の後にみずきSCの練習を控えるなど、盛り沢山の一日になる。「子どもたちが地域の公園でサッカーをする光景が普通に見られるようになれば」と願う。
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