「巻き寿司教室ぐるり」主席インストラクターで「横浜ビジネスグランプリ」女性起業家賞に輝いた 中矢 千賀子さん 永田山王台在住 64歳
「絵巻き」が生む笑顔を源に
○…ふりかけで色を付けたご飯や野菜などの具材を巻いた寿司を切り、断面の絵柄を楽しむ「絵巻き寿司」の教室で主席インストラクターを務める。教室が始まった2009年の参加者は1回3人ほど。作った寿司を公開するホームページやブログでの地道な広報や参加者の口コミにより、現在は1日50人が集まるまでに拡充した。「組み立てる時の『ハラハラ』、巻いている時の『ワクワク』、切る時の『ドキドキ』した感覚が参加者から伝わってくる」とにこやかに語る。
○…7年前、親戚と一緒に花が浮き出るような巻き寿司を作り興味を持った。「一人で巻いていてもずっと笑顔でいられた。その面白さを伝えたかった」と息子と一緒に任意団体を設立。春は桜、冬はサンタクロースなどの季節感が出る巻き寿司作りや、子どもに人気のキャラクターを絵柄にした親子教室を実施。幅広い世代が楽しめる工夫を凝らした。「現代の子どもとお母さんに巻き寿司を食べてもらいたい。家庭に笑顔を生み出したい」という。
○…中区本牧間門出身。子どものころ、自宅近くには米軍住宅が並んでいた。「外国人と遊んだことが忘れられない」と振り返る。現在、横浜を訪れる外国人が他の観光地と比べて少ないことに寂しさを感じることが多いと言い、「巻き寿司で横浜を盛り上げたい」と外国人が対象の教室を企画した。これまでに約300人が参加。その魅力を世界に発信したいと願う。
○…23歳で結婚した後、南区に移った。夫が経営する印刷会社を手伝ったころは「夫婦でよくドライブに行った」と微笑み、現在も妹がいる長野県や仙台へ旅行に出掛けることもある。「巻き寿司教室ぐるり」は、今春に会社化して再スタートすることが決まっている。インストラクターを育てる講座も秋に計画中だ。「私たちにしかできないことで横浜をアピールできたら」。明るい日常を華やかな絵巻き寿司で育んでいく。
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