六ツ川在住の山科(やましな)有士(ゆうし)さん(40)と京子さん(40)夫妻が6月5日に埼玉県所沢市で行われた「関東飛翔空手道選手権大会」の初級者クラスの種目で優勝した。2人は別所の空手道場「武蹴会館」に所属。設立10年の同館で夫婦揃っての同一大会優勝は史上初の快挙となった。
大会は日本空手連盟誠真会館が主催。関東圏を中心に小学生から大人まで約1千人が参加し、年齢や性別、段位などで分かれてトーナメントで優勝を争う。有士さんと京子さんは初級者が集まる軽量級に出場した。
有士さんは、相手の下半身を目がけたローキックを中心に積極的な攻撃を展開。京子さんは大会に向けて強化したという「突き」の連打が冴え、ともに1回戦、準決勝を勝ち上がった。
夫の優勝で発奮
同時刻に行われた決勝戦。有士さんは1分半の試合時間で判定勝ちを収めたが、京子さんは決着が付かず延長戦に突入した。
延長前の休憩時間に夫の優勝を聞いた京子さんは「気持ちが入った」という。精神力で試合を乗り切り判定勝ちした。
2人は2年前に武蹴会館に入門。武道は未経験だったが、「礼に始まり礼に終わる魅力に引き込まれた」と有士さん。六ツ川で運営するバイク店の仕事を終えてから道場に行き、週2回、稽古を重ねている。
大会出場は6回目。これまでは1回戦を勝ち抜くことがやっとだった。
2人を指導する元全日本王者で師範の北島文人(あやと)さんは、「揃っての優勝は予想していなかった。豊富な練習量で持ち味を発揮してくれた」と話し、2006年に設立した同館で初めての”夫婦優勝”を喜んだ。
高校3年と中学1年の娘がいる2人。家でも空手の技術面のアドバイスや一緒に練習する仲間の話題で盛り上がることがあるという。
有士さんは、「応援に来てくれた仲間が喜ぶ顔が見られて嬉しかった」と話し、京子さんは、「また2人で優勝したい」と語った。
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