南区のまちづくりの基本的方針「都市計画マスタープラン南区プラン」が改定されることになり、区は8月から素案作成へ向けた意見募集を始めた。プラン策定から12年が経過し、社会情勢が変化したことを受けて行うもの。区は2018年度中の改定を目指す。
「南区プラン」は横浜市全体の方針である「全市プラン」を前提としたもの。およそ20年後の南区の将来像とそれを実現するために道路や公園、河川などの整備方針や課題解決法へ向けたまちづくりのあり方などがまとめられている。
策定後12年経過
プラン作成は02年から始まり、区民アンケートなどを経て、04年4月に策定された。将来像のスローガンとして「人の情(こころ)と都市の機能が共に成熟したまち」を掲げた。
この中でまちづくりの目標として▽徒歩でもバスでも楽しく移動できる▽身近な自然を守り、創造する▽安全で住みやすいまちづくりを進める▽地域資源を活かし、魅力を育む――の4つを示した。
策定後はプランに基づき区の事業が進められた。目標の中で示されていた駅周辺の段差改善や地下鉄蒔田駅、吉野町駅へのエレベーター設置、子育て支援施設の整備などがこれまでに実現している。
社会変化で見直し
しかし、今後、市全体の人口減少傾向が予測されるほか、少子高齢化の進展が急ピッチになるなど、策定時と社会情勢が変化してきたことに加え、全市プランが13年に改訂されたこともあり、南区プランも改定することになった。
区は18年度中の改定を目指し、素案を作るために現在のプランや今後のまちづくりに関する意見募集を始めた。素案作成前の早い段階で意見を募ることによって、プラン改定に対する区民の意識を高める狙いもある。今後も素案や原案に対し、区民の意見を聞いていく予定。
意見募集ははがきやメールで9月30日まで。南区区政推進課は「まずはプランを改定するということを知ってほしい」と話す。
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