本大岡地区を中心に活動する宅配弁当のボランティアグループ「春一番」(西村末子代表=人物風土記で紹介)が今年で活動20年目を迎える。
同グループは1998年、大岡地域ケアプラザで行われたホームヘルパー資格取得のための研修会で知り合った西村さんを含む10人の主婦らが立ち上げた。月4回、土曜日に活動。ケアプラザから徒歩か自転車で配達できる場所に自宅があり、自力での調理が難しい単身高齢者世帯などに1食500円で弁当を届けている。
季節の料理を準備
現在メンバーは50代から80代の28人。作業は調理、配達などを分担して進める。今年初の活動日となった1月7日は、調理班がちらし寿司や伊達巻などの正月料理をメインに約40人分の弁当を準備。彩り豊かな料理が調理台に並んだ。
調理班で唯一の男性、吉田弘志さん(75)は「きめ細かな役割分担など、女性と調理することは大変勉強になる」と話す。毎週、季節に合ったメニューを作ることで料理のレパートリーを増やすメンバーも多い。
弁当を持った配達班のメンバーは夕方にケアプラザを出発。1人3〜5件を訪問する。芹沢栄子さん(74)は、「雨が降った時は大変だが、『きょう初めて会話ができた』と喜んでくれる人もいる」と話し、利用者の笑顔や感謝の気持ちがやりがいになっている。
グループ立ち上げから20年目を迎え、次世代への継承は喫緊の課題。代表の西村さんは「外に出てみんなで集まることは気分転換にもなる。仕事や子育てが一段落した人に集まってもらいたい」と話し、「生きる喜び、食べる喜び」を地域に広げたいという。
問い合わせは西村さん【電話】045・711・7296。
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