南区版 掲載号:2017年1月12日号
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20年目を迎える配食ボランティアグループ「春一番」の代表を務める 西村 末子さん 堀ノ内町在住 72歳

宅配弁当でつなげる心の輪

 ○…1998年春から始まった宅配弁当のボランティア活動が間もなく20年目を迎える。自身は2012年、代表に就いた。約30人のメンバーと一緒に愛情を込めて作った弁当を届けている。訪問先は話し相手が少ない単身の高齢者世帯がほとんど。「玄関で楽しみに待ってくれる人がいる」。感謝される喜びが活動の原動力になっている。

 ○…蒔田小、蒔田中出身。子どものころは学校が終わると近くの神社に集まって遊ぶ毎日だった。「隣近所のつながりが深かった」と懐かしそうに語る。24歳で結婚。子どもができて会社を退職した後、父の耳が不自由になったことなどがきっかけで福祉活動に興味を持った。「人の役に立てる何かをしたかった」と社会福祉法人などで勤務。訪問介護が注目され始めていた19年前、ケアプラザで行われたヘルパーの研修会で意気投合した主婦らと「春一番」をスタートさせた。

 ○…月4回の活動回数は当初から変わらない。初めは毎週の献立を考えることや、材料の分量を調整することも大変だった。「購入しすぎてしまった材料をみんなで買い取ったり、料理を焦がしてしまうこともあった」と苦労を語る。約10件だった宅配先はケアマネジャーや地域からの紹介、口コミなどで50件以上に膨れ上がったことも。食材を仕入れる弘明寺商店街の店舗の協力も大きな支えになった。「鮮魚店では魚の小骨を取っておいてくれる。多くの方の力でここまでやって来られた」と感謝する。

 ○…堀ノ内町で夫と娘と暮らす。「気軽に描ける」と12年前に始めたのが絵手紙。年賀状にイラストを描くこともある。「春一番」は昨年10月、地域で活動する他の配食グループや子ども食堂の関係者らを招いて講習会を開き、衛生面などで情報共有を図った。「需要がある限り、いつまでもこのグループを存続していきたい」。食の安全と喜びの輪を広げ、地域につながりを生み出していく。

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