自宅の隣のマンションで発生した火災で救助を求めていた男性を近くにあった脚立を使って避難誘導させたとして、真金町に住む川井絹子さんと娘婿のリチャード・スレイターさんの2人が3月1日、南消防署から感謝状を受け取った。
脚立で建物間移動
火災は2月13日午前9時28分ごろ発生。隣のビルにある自宅にいたリチャードさんは、警報ベルの音を聞き、玄関から出ると、煙が出ている隣のマンション10階の一室から男性が救助を求めているのを見つけた。その後、義母の川井さんが脚立が近くにあることを知らせ、リチャードさんがビル踊り場からマンションの部屋の窓に伸ばした約3mの脚立を掛け、男性をビル側に誘導して避難させた。
川井さんたちの機転に加え、ビルとマンションの間が約90cmと近かったことも幸いし、男性を救助できた。男性は煙を吸ったものの、命に別状はなかった。
南消防署の太田孝署長は「川井さんの機転があったからこそ、男性を助けることができた」と話し、脚立で移動させ、避難誘導したケースは珍しいという。
川井さんは「冷静に対応できた」と話し、英国から来日して15年のリチャードさんも「男性を励まして誘導できた」と振り返った。
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