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南区版 公開:2017年6月8日 エリアトップへ

振り込め詐欺 「カード手渡し型」が増加 南署が警戒促す

社会

公開:2017年6月8日

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 キャッシュカードを回収して金をだまし取る詐欺被害が南区で発生している。今年4月までは0件だったが、5月だけで3件発生。同署は区民に手口の周知を図ろうと、啓発チラシを新しく作成・ポスティングするなどし、注意を促している。

5月に3件

 新しい振り込め詐欺の手口とされる「キャッシュカード手渡し型」は、犯人が警察や金融庁などの行政機関職員を装って電話をかけ、「あなたのカードで金が引き出されている」「カードが偽造されている」などと言って相手の焦燥感をあおるもの。「カードを凍結したいので暗証番号を教えてほしい」などの口実で番号を聞き出し、自宅を訪問してカードを回収。手にしたカードで現金を引き出す。南署生活安全課によると、5月に発生した振り込め詐欺被害7件のうち、3件がこの手口だった。1件当たりの被害額が100万円を超えるケースもある。

連日の「前兆電話」

 同課には5月から、「カード手渡し型」の詐欺と思われる「前兆電話」を受けた区民からの相談が連日のように届いている。新しい手口は隣接区でも増加傾向で、磯子区では2016年の被害件数と同数の5件がすでに発生。昨年は被害がなかった金沢区でも同様の被害が発生した。

 振り込め詐欺の主な手口は、息子や孫をかたって銀行などから被害者に現金を引き出させる「オレオレ詐欺」だが、近年、行員らの呼びかけで未然に防止するケースが増加。金融機関を通さない今回の「カード手渡し型」や、区役所の職員を装ってコンビニエンスストアのATMから金を振り込ませる「還付金詐欺」などの詐欺は、今後も増加していくことが予想される。

ポスティングで周知

 同課はこれらの手口を区民に周知しようと、「カード手渡し型」で犯人が使う口実などを記した啓発チラシを作成。「前兆電話」が多発している地域を中心にポスティングするなどし、警戒を促している。

 同課担当者は「行政機関の関係者がカード回収に訪れることは絶対にない。電話を受けたら警察か、取引がある金融機関に問い合わせてほしい」と呼びかける。

 今年5月31日までに南警察署管内で発生した振り込め詐欺被害は15件(16年同時期15件)。被害総額は約2600万円(同6700万円)。

 詐欺の疑いがある不審な電話があった場合の問い合わせは南警察署【電話】045・742・0110。

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