神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2017年6月22日 エリアトップへ

中学生の自転車事故 75%が法令違反 市が対策強化へ

社会

公開:2017年6月22日

  • LINE
  • hatena
南区の大岡地区で行われた子ども向けの交通安全教室(昨年7月)
南区の大岡地区で行われた子ども向けの交通安全教室(昨年7月)

 昨年、横浜市内で発生した中学生が運転する自転車交通事故のうち、約75%が法令違反によるものだったことが分かった。事故は交差点や横断歩道での安全不確認で発生することが多いため、市では中学生対象の安全教室などを開き、対策を強化する。

 市交通安全・自転車政策課によると、昨年市内で発生した自転車が関係する交通事故件数は1981件。そのうち自転車運転者に何らかの法令違反があったのは1279件。違反率は約65%となる。

 一方、中学生が自転車に乗っていて事故にあった人数は83人。うち62人は何らかの法令違反が事故の原因となり、約75%が違反を犯していたことになる。

 このうち被害者が重傷となった事案は2件で、いずれも相手は65歳以上の高齢者。道路を横断中の相手に自転車がぶつかり、ケガをさせた。運転中の中学生が重傷となったケースは1件。一時停止を守らず交差点に進入し、車にひかれたものだった。法令別の違反例としては、自転車横断帯を通らなかったり、交差点で飛び出すなどの交差点安全義務違反が21人、一時不停止が9人、信号無視が6人などとなっている。

 また、中学生を含む15歳以下の子どもが自転車事故でも過失が最も重い「第1当事者」となった件数は、273件のうち56件で、県警が区分する年齢層別発生件数では一番数が多い。この傾向は過去5年の統計を見ても同様となっている。

 同課の担当者は「自転車が道交法の対象に含まれることなどを中学生が理解していないのでは。違反と認識しないまま事故を起こしている人も中にはいると思う」と分析する。

 こうした中、市では中学生への自転車マナーの浸透をはじめとする危険運転への対策を強化している。

 昨年6月には道路局がルールの順守や駐輪環境の整備など今後の自転車施策を示した「横浜市自転車総合計画」を策定。今年5月には自転車運転の法規をまとめた「みんなのサイクルルールブックよこはま」を発行した。

16中学で安全教室

 今年度から初めて行うのが、中学生対象の自転車安全教室。初年度は市内16校が対象で、6月23日には中田中学校=泉区=で第1回が開催される。発行したルールブックなどを活用し、指導を行う。

 同課では「これまでは小学校や幼稚園への指導が多かった。中学生に基本ルールやマナーを分かってもらうことで違反が減り、事故減少につながると考えている」と説明した。

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook