水俣条約発効受け ニッタオンライン市政報告39 水銀使用廃製品の回収推進 公明党横浜市会議員団 仁田まさとし
横浜市会第3回定例会の中で平成 28年度横浜市決算審査が10月3日から20日まで行われました。
私は、16日に行われた資源循環局審査で質問に立ち、水俣病の原因となった水銀を使用した体温計や血圧計などの回収について取り上げました。現在、区役所、収集事務所や市薬剤師会店舗、市医師会や日本チェーンドラッグストア協会の協力などで回収が行われています。
高齢者宅に声かけ
高齢者のいるご家庭では、水銀式体温計などが残っている場合が多いと推察されることから、高齢者宅へのごみ収集を個別に行う「ふれあい収集」での声がけを行うことを提案しました。尾仲資源循環局長からは、「実施できるよう調整する」と前向きな答弁がありました。
教訓を教育にも
水俣病を全世界が教訓と捉え、今年8月に国際条約としての水俣条約が発効されたことに関連し、水銀使用廃製品の回収が規定されました。この条約発効を機に水銀による「水俣病から得た教訓」を学校教育に取り入れることを提案しました。資源循環局長は、教育委員会との連携を含め、具体的な検討に入ると答弁しました。
このほか、「ヨコハマ3R夢プラン」の第3期推進計画への市民力の位置づけ、大規模災害時の災害廃棄物対策での初動の充実、食品ロスの削減に関連し、フードバンクやフードドライブ活動への行政関与の強化などを主張しました。
小型家電はリサイクルへ
平成25年4月に小型家電リサイクル法が施行され、使用済みの携帯電話やゲーム機などの回収が行われています。それにより、貴金属が再資源化されるため、都市鉱山とも言われます。また、リサイクル金属で東京2020オリンピック・パラリンピックのメダルを作る「みんなのメダルプロジェクト」も進行中です。
現在、区役所、各区1カ所の市民利用施設(南区は永田地区センター)や大型スーパーなどに回収ボックス(投入口=30cm×15cm)が設置されていますが、その存在がほとんど知られていません。携帯電話、デジカメ、ゲーム機などの小型家電は特に若い世代の使用が多いことから、横浜にある4つのプロスポーツチームと連携した取り組みを提案しました。資源循環局長は、選手が協力を呼びかけるなどの方法で連携に取り組む考えを示しました。
私は今後とも、資源循環型社会の形成に向けて取り組みます。
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