南吉田小学校と寿東部地区の住民が対象となる同校地域防災拠点の合同訓練が11月11日にあり、外国籍を含む児童の保護者引き取り訓練などがあった。
同校は東日本大震災を受け、学校と地域防災拠点の訓練を2011年から合同で開催している。
大規模地震が発生し、津波のおそれがあるという想定で、児童は校庭から校舎3、4階へ避難。その後、児童を保護者に引き渡す訓練を行った。地域住民は、保護者に氏名を書いてもらう受付窓口を設置。児童の半数以上が中国やフィリピンなど、外国に関係していることから、外国語専用の窓口も設けた。中国語やタガログ語を話せるボランティアのほか、英語と中国語が話せる5、6年生の児童4人も加わり、受付で地域住民をサポートした。
校庭では、消防署や消防団らによる消火器の扱い方指導やレスキュー訓練があり、児童と保護者が体験や見学した。
同拠点運営委員会の武田勝委員長(寿東部連合町内会会長)は「訓練に慣れてきたが、受付窓口の対応などは改善すべき点もある」と振り返った。同校の藤本哲夫校長は「校庭の訓練を見学する外国人保護者も増えており、少しずつ防災に対する意識が高まっているのではないか」と話した。
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