南警察署管内で今年10月末までに運転免許証を自主返納した65歳以上の高齢者は751人で、昨年の同時期よりも200人増加していることが分かった。
昨年10月に港南区で発生した80代の男性が運転する車が登校中の小学生の列に突っ込んで1年生の男児が死亡した事故をきっかけに、ニュースで高齢者事故が大きく取り上げられるようになったことがきっかけとなっている。
交通事故の高齢者の割合は神奈川県内では31・9%、南署管内では35・3%(10月末時点)。統計では被害者と加害者の両方が含まれるが、県内、南区内ともに増加傾向。高齢ドライバーの事故原因は、判断能力や身体能力の低下があげられる。同署によると、アクセルとブレーキを踏み間違え、建物や車に追突してしまうケースがあるという。
同署は高齢者が免許を返納する理由として「運転をする必要がなくなった」が多いという。ほかにも、「高齢者の交通事故が増えたから」という人もいた。
希望者には免許返納後に運転免許と同じ形式の「運転経歴証明書」が発行される。証明書は金融機関などで身分証明書として使用できるほか、飲食店や交通機関などで提示すると割引特典やサービスを受けることもできる。
相談を受け付け
同署と運転免許試験場では、車の運転に不安を感じている高齢ドライバーやその家族からの相談を受け付けている。加えて、75歳以上の運転者には認知機能検査を義務付けるなどの取り組みを行っている。
同署は「運転に不安を感じたら警察に相談してほしい」と話す。
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