齋藤勁元衆議院議員が代表理事を務める一般社団法人「勁草塾」が12月22日、中区で日本総合研究所会長の寺島実郎さんを招いて講演会を開き、約200人が集まった。
寺島さんは経済指標や世界情勢などを踏まえながら「2018年の展望」をテーマに語った。この中で日本の企業経営の変化について、「16年度の企業の経常利益は1990年度に比べて約2倍の75兆円に増えたにもかかわらず、人件費は1・2倍にしかなっていない」と語り、内部留保が増えている現状を指摘。その上で「日本はこの25年間、何を価値の基準にしていいのかという混乱が続いている」とした。さらに、製造業の海外生産比率が増えた結果、日本のものづくりや技術力が世界との比較で落ちている点にも触れた。
米国や北朝鮮の動向については、「トランプ政権の軍事化が進んでいる」と説明し、北朝鮮攻撃の可能性も示唆。「中国の動向も注視すべき」と加えた。
今後の世界経済は「マネーゲームが進んだ結果、リーマンショックよりも深い事態になることが考えられる」と危機感を示し、「日本も頭を柔らかくして考える必要がある」と締めくくった。
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