南区内で活動する太鼓・お囃子団体「横濱お囃子会」が東日本大震災から7年となった3月11日、弘明寺商店街中央の観音橋で被災地を支援するための演奏会と募金集めを行った。17万5千円が集まり、同会からNPO法人を通して、宮城県で被災体験を語り継ぐ高校生と県内の高校生の交流に使われる予定。
同会には南区などで活動する太鼓・お囃子団体が所属。合同で演奏会を行うなどしている。被災地を支援しようと、募金演奏会を毎年この時期に開いている。これまでに宮城県で太鼓演奏をする団体や福島県の子どもに遊び場を提供する団体に寄付をしてきた。南区に関係する団体に協力しようと、昨年から平楽在住の高松清美さんが代表を務め、被災地支援活動を行うNPO法人「よこはま・七つ星」に募金を渡している。
8団体が熱演
演奏会には竜の鼓会、六ツ川大池囃子、撥當、千童太鼓、弘明寺町っ子囃子、久良岐太鼓、翔鼓の会に加え、授業を通して和太鼓演奏に取り組んできた大岡小学校3年3組の「おもてなしスリー」の8団体が参加。演奏と同時に橋の両側で募金を呼び掛けた。震災発生時刻の午後2時46分には黙とうをした。
高校生の交流に
約2時間で17万5千円の募金が集まった。同法人は3月9日、10日に宮城県での被災経験を伝える活動を行う高校生、大学生のグループを横浜市内などに招いて講演会を開いた。高松さんは「演奏会には子どもが多く参加していて、素晴らしいと感じた。昨年は叩くだけで精一杯だった子どもが1年経って、笑顔で演奏しており、練習を積んできたことがよく分かった」と感想を語った。「この先も震災のことを語り継げるのは子どもたち」と話し、集まった募金は県内の高校生が被災地を訪れ、現地の高校生と交流する際の旅費などに充てられる予定。
久良岐太鼓の倉持千賀子さんは「みんないきいきと太鼓を叩いていた。子どもも頑張った」と幅広い世代が被災地支援に取り組めたことを喜んだ。
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