横浜市資源循環局は人工知能(AI)技術を使い、ごみの出し方や処分にかかる手数料などをパソコンやスマートフォンを通して対話形式で案内する「イーオのごみ分別案内」を4月1日から本格稼働させた。
市は2011年度から独自の分別検索システム「ミクショナリー」を運用してきたが、検索ワードを入力すると、部分的に一致するすべての情報が表示されるなど、使いづらさもあった。
NTTドコモから提案を受け、AI技術を使い、対話形式でごみ分別の利便性向上を図る新システムの共同実証実験を昨年3月から開始。1年間で214万件を超える利用があり、そのうちの3割が電話で市業務について回答するコールセンターの稼働時間外の利用だった。この結果を受け、同局は「市民ニーズに応えることができ、人的コストの軽減にもつながる」と判断。18年度からの本格稼働を決めた。
対話形式でスムーズに
新たな分別案内は対話形式でメッセージを送信する「チャット」の仕組みを導入。AIを用いることで従来のシステムに比べ、スムーズな回答を可能にした。
利用者が質問を入力すると同局のイメージキャラクター「イーオ」が会話調で回答。例えば「電池の捨て方を教えて」と質問を入力すると「電池は乾電池、充電式電池、ボタン型電池、コイン型電池のどれ?」と返答。自分が捨てたい電池の種類を選択すると、捨て方を教えてくれる。
「イーオのごみ分別案内」の利用は同局のホームページ上に配置されているキャラクターをクリックするとシステムが起動する。さらに4月からは、すでに稼働している「横浜市ごみ分別アプリ『ミクショナリー』」をダウンロードするとスマートフォンなどでも利用することが可能になった。
市は転入時にごみの分別方法などを示した冊子を配布しているが「調べやすい環境」の選択肢を増やすことでルールに沿ったごみの排出につなげたい考え。同局は「スマホに慣れた若い世代に利用してもらうことを期待したい」と話している。
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