中村地区の高台に住む人の買い物を支援しようと主婦3人が企画した「ママ・マルシェ」が5月23日、中村地域プラザで開かれる。今年2月の開始以降、場所の確保が課題になっていたが、特例的にケアプラザを使用できることになった。主催者側は「区役所へ気持ちが伝わってうれしい」と話す。
「ママ・マルシェ」は、高齢者の外出や見守りにつなげようと、中村町に住む津ノ井美晴さんら3人の主婦による「おもいやり隊」が今年2月に始めた。
月2回、唐沢の個人宅にあるガレージと町内会館で行われており、開催日にはオープン前から焼きたてのパンや新鮮な野菜を求めて多くの住民が訪れている。
一方、中村地区は道幅が狭く、車両同士がすれ違うことが難しい場所もある。マルシェの開催場所でも多くの人が集まり、道路にはみ出し、車両と接触する危険性が懸念されていた。
特別に使用許可
この状況を受け、南区役所とおもいやり隊、中村地域ケアプラザが協議し、品物販売が特例的に認められることになった。通常、市の施設では営利目的の活動は禁止されているが、今回は生活支援体制整備事業の一環で、福祉目的の活動として許可された。しかし、許可は新しい活動拠点ができるまでの暫定的な措置であることから、おもいやり隊は引き続き、空き家などを利用した拠点を探していく。
区側は「地域活動の担い手が少なくなっており、今回のような自発的な取り組みはとても大切。住民のやりたい気持ちを大切にしたい」と話した。
津ノ井さんは「私たちの気持ちが区に伝わってよかった。今後も担い手と拠点を安定させたい」と話した。
ケアプラザで初のマルシェは23日午前11時30分から午後2時まで。開催に合わせて中村地区認知症キャラバンメイトと町内会の協力によるオープンカフェも開催され、100円でコーヒーや紅茶、菓子が味わえる。
問い合わせは同ケアプラザ【電話】045・260・5100。
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