弘明寺商店街で7月1日、スリッパをラケットにして行う「スリッパ卓球」の大会が開かれ、32人が「南区スリッパ卓球王」を目指して戦った。保土ケ谷区の商店街で始まった大会が今年は全市に拡大。主催者側は「商店街の来客につながれば」と新たな集客イベントとして期待している。
「スリッパ卓球」は2015年から商店街を盛り上げようと、保土ケ谷区の商店街有志らが中心になって始まった。卓球のラケットの代わりにスリッパを使うもので、子どもから高齢者まで参加できる利点がある。
昨年は同区の14商店街などで19大会が開かれ、11月には各大会の優勝者による決勝大会があり、盛り上がりを見せた。今年は規模を拡大し、「全はまスリッパ卓球選手権大会」として全18区で予選会を実施。4月の都筑区を皮切りに、6月までに6区で大会を行っていた。
弘明寺大会にはエプロン姿の飲食店店員や高校の卓球部顧問など32人が参加。商店街中央のさくら橋に卓球台を置き、主催者が用意したスリッパで試合が行われた。ルールは5点マッチの2セット先取制。当日は風が強く、コートから外れそうな球が戻ってきたり、反対に押し出される場面もあり、野外開催ならではの”珍プレー”が続出した。
優勝した戸塚区の会社員・佐藤徳大さんは卓球経験はないが「スリッパならうまく打てる感じがした」という。賞品として、11月に保土ケ谷区の和田町商店街で開かれる決勝大会の出場権と弘明寺商店街で使える5千円分の商品券が贈られた。佐藤さんは「弘明寺は何度か訪れているので、また買い物に来たい」と話した。
集客イベントに
大会実行委員長の工藤圭亮さんは「『スリッパ卓球のためにこの商店街に来た』という人を増やしたい。特に若い人を呼べれば」と話し、集客イベントの一つとして育てていきたいとした。弘明寺商店街の長谷川史浩理事長は「和田町に行って南区の代表である佐藤さんを応援しましょう」と呼び掛け、商店街を超えた盛り上がりに期待した。
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